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泉区 教育

公開日:2022.12.15

学力と豊かな人間性を
学校長 石井富佐子さん

 2021年の4月に松陽高の校長に着任した石井富佐子さん=写真。校長としては初任校といい、「よく勉強する生徒が多いというのが第一印象でした」と語る。

真のリーダーを育成

 今年度から県教育委員会指定の「教育課程研究開発校」となっている松陽高。現在は学校生活を通して社会の「真のリーダー」となる人材の育成をめざし、学力を伸ばして人間力を鍛えることを掲げている。

 「リーダーというと、カリスマのような人をイメージするかもしれません。しかし実際には裏方を担いながら、みんなをけん引するような人材が社会には必要とされています」。それが、同校の掲げる「真のリーダー」像でもあるという。

 そんな同校の授業の特徴の一つに「ペアワーク」の多さがある。授業の中で論点が出てきた時に、隣の席など生徒同士で意見交換をする時間を設けるというものだ。それによって「どんな人ともコミュニケーションできるように」と多くの科目で導入している。

 また「自ら学ぶ姿勢や考える力は身についている生徒が多いと思います。さらにそれを『発信する力』を身につけていってもらえたら」と石井校長は思いを語る。

コロナに負けずに

 学校生活は新型コロナの感染拡大以降、大きく制約を受けてきた。石井校長が特にそれを感じたのは、オンライン授業の期間を経た後の生徒たちの声だった。「授業後の休み時間に聞こえてくる同級生の何気ない会話。そこでお互いに学び合うことがあると、生徒から聞いたときはハッとしました」と石井校長。

 学校行事が盛り上がることでも有名な松陽だが、近隣の小学校との交流も長年続く。「そういった体験も大事な学び。また取り戻していきたい」と話した。

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