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泉区 人物風土記

公開日:2022.12.22

泉消防団の副団長を務め、長年の活動でこのほど藍綬褒章を受章した
小菅 正彦さん
下飯田町在住 57歳

仲間と共に、いざに備えを

 ○…40年近く続けている消防団員としての活動が評価され、このほど秋の褒章で「藍綬褒章」を受章した。分団長、本部長を経て、副団長として3年目。「長く続ける上での1つの目標にはしてきたけど、そうそうもらえるものでもない。続けてきてよかった」と笑顔を見せる。副団長の役割について「責任は大きいけれど、副団長は2人いるので分かち合えている」と語るように、仲間と共に歩んできた。

 ○…消防団員の確保は各地域の課題となっている中、泉区では昨年春に広報団員確保部会を発足。ポスターでの啓発や個別の声がけで募集に力を入れ、特に女性団員の加入が増えているという。「泉消防署の全面的な協力も大きい。熱心に支えてくれている」と感謝を口にする。

 ○…下飯田町で19代続く農家。高校生の時に消防団に入団したのは自然な流れだった。ただ、「それまで10年くらいで交代していたのが、代わる人がいなくて」。気が付けば40年近い在籍となっている。その間、活動を教わる立場から教える立場になり、また時代の変化にも対応しながら活動を続けてきた。「歳がひと回り離れた人たちともお茶をしたり、親しくしてもらってきた。そういう関係性は消防団があったからこそ」。

 ○…本業では露地野菜や稲作も手掛けており、年中忙しくもある。そんな中で、消防団の活動以外にも母校の中和田南小学校の児童たちのために、稲作や芋ほり体験も手伝っている。「本当はもう少し家族旅行もできたらいいんだけど」。そう言いながら、早くも泉消防団の次なる課題にも目を配る。「団員の数は増えた。次は、いざという時にどれだけの活動が実際にできるか」。安全安心への備えに、今後も力を注いでいく。

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