泉消防団の団員数が１月１日付で４８０人となり、団員定数の充足率が１００％に到達した。２０２１年４月に「広報団員確保部会」を発足して広く入団を呼びかけ、女性団員が急増したことが大きく影響したという。

部会を立ち上げ

　このほど１００％に到達した泉消防団の団員充足率だが、２０２１年４月時点では85・２％（71人不足）にとどまり、充足率は市内最下位となっていた。

　その状況に危機感をおぼえ、泉消防団では有志で「広報団員確保部会」を新設。ポスターを使った広報やイベントなどでの勧誘に力を入れた。入団前の活動体験などにも取り組み、21年度に60人、22年度も47人が新入団した。

　中でも女性団員の入団が目立ち、２年間で50人が加わった。勧誘に大きく貢献したとして、泉消防団の石井正志団長から12月14日、第２分団第１班の後藤幸代さんに感謝状が贈られた。

楽しむ姿で貢献

　入団４年目の後藤さんはママ友や地域行事の際の声がけなどで２年間に18人の新入団に携わった。「地主の人しか入れないと思っていた」と笑って振り返る後藤さんは「身を守るための知識やスキルが身につき、上級救命の認定も受けられる。団員同士のつながりも楽しい」と語る。

　石井団長は「楽しそうに活動する後藤さんを見て、入団してくれた人は少なくないはず」と感謝を述べた。