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公開日:2023.02.16

いずみ野小
学校と地域の連携に賞状
文部科学大臣からも

  • (写真上)担当の島村教諭と五十嵐さん(写真下)武関さん(左)と中山会長

 いずみ野小学校(齋藤敦子校長)での取り組みがこのほど、立て続けに全国的な表彰を受けた。文部科学大臣からは学校と地域住民が連携して地域づくりにも多大な貢献をしたとして表彰状を受けた。

児童が地産地消

 このほど称えられた同校の取り組みのひとつが「いずみ野小地産地消プロジェクト」。全国の自然体験活動の中でユニークで創造性に富んだ活動を称える「第21回トム・ソーヤースクール企画コンテスト」の学校部門で優秀賞に選定された。

 同小では地域の協力を受けて長年、児童が農業活動を続けている。収穫した作物は給食にも活用して子どもたち自身も味わっているという。

 生産実行委員のメンバーでもある5年生の五十嵐咲希さんは「何十年も学校で続いてきた伝統なので、こうやって評価されてうれしい」と喜んだ。今年度も約300kgの米を収穫したが、「野菜とちがって、水の管理が大変だった」と振り返った。

 担当教諭の島村美月さんは「子どもたちは自分たちで考えて動いている。それが学年を越えて引き継がれている」と話す。

持続可能な組織に

 もう一つの表彰を受けたのが、学校と地域住民からなる学校運営委員会と学校運営協議会の取り組み。同小では従来から地域住民が学習ボランティアや生産活動の支援、1年生の給食配膳のサポートなどに携わってきたが、21年度からは「MSI(マルチサポートいずみ野)」として、より組織的に体制を整えたという。

 同小学校運営協議会の中山懐利会長は「まちの開発と学校は同じ頃で、共に歩んできた。だからこそサポートも自然に続いてきた」と話す。

 地域コーディネーターとして関わる武関いと子さんは「自分の子どもも、いずみ野小で農業の楽しさを知ったので、そういう体験を大事にしたい」と思いを語った。

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