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泉区 文化

公開日:2023.02.23

市内在住漫画家・須本さん
「完結まで描きたい」
連載誌が休刊、CF開始

  • カラー原稿を手にする須本さん

    カラー原稿を手にする須本さん

  • 「完結まで描きたい」 (写真2)

 横浜市内在住の漫画家・須本壮一さんの作品『紫電改343』が連載中の漫画雑誌の休刊に伴い、完結できずに終了しなければならない事態となっている。太平洋戦争末期を舞台に数々の命を紡ぐ奇跡と運命のストーリーを「完結まで描きたい」と須本さんはネット上で資金を集めるクラウドファンディングを開始した。

 「9巻まで買ってもらったファンの人たちのためにも完結まで届けたい。思い描いたラストシーンがあって描き始めた作品だから」

 須本さんは1980年に第19回『週刊少年サンデー』新人コミック大賞佳作でデビュー。代表作に北朝鮮拉致問題を扱った『奪還』『めぐみ』があり、百田尚樹さん原作『永遠の0』『海賊とよばれた男』のコミカライズでは作画を担当している。

 今回の作品『紫電改343』は敗戦濃厚だった太平洋戦争末期の日本を舞台に「第三四三海軍航空隊」の若き搭乗員たちを描いた群像劇。「本土防衛の切り札」として当時有数のエースパイロットを集めた超精鋭部隊に敬意をこめて描き始めたという。

 2020年11月に講談社の青年漫画誌「イブニング」で連載がスタート。現在、単行本9巻まで発行され、5年かけて完結まで描き上げる予定だった。

 雑誌の休刊が相次ぐ中、イブニング編集部は昨年12月、今年2月28日発売の「イブニング6号」をもって休刊することを発表。このままでは残り2巻分(420ページ前後)のエピソードを描けない事態となった。

当事者にも取材「終われない」

 作品づくりにあたって須本さんは、同隊に所属した当事者やその家族、関係者を取材。長崎原爆で行方不明となったまま誰にも最期を見届けてもらえなかった隊員の無念さ、死を覚悟して戦闘に臨む中で終戦を迎えた隊員たちの心の葛藤、ひたむきに国のために尽くそうとする隊員たちの行動を知った。

 「こうして戦後を生き残った人たちがいる。生き残ることは誇りであり、日本が絶対に諦めないということをこの343との対決でアメリカは感じたと思う。だから敗戦国でも戦勝国と肩を並べることができる国になったのではないか」と須本さん。「中途半端になんか終われない」とクラウドファンディングによる資金集めに乗り出した。

 1200万円を目標に1月14日に始めたクラウドファンディングは2月4日時点で600万円超。3月14日まで実施する。

 「キャンプファイヤー クラファン」で検索し、サイト内検索で「紫電改」と入力。または下記の二次元コードからもアクセスできる。

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