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泉区 人物風土記

公開日:2023.04.06

新体制となった泉区少年野球連盟の理事長を務める
勝亦 博之さん
和泉町在住 64歳

成長の場を陰から支え

 ○…泉区内の少年野球チームが加盟する泉区少年野球連盟。小中学生の成長を願い、大会運営などを担っている。このほど組織改編で、新たに理事長に就いた。副会長を6年ほど務め、市や県の連盟でも理事を務める。チームや野球少年も減少傾向にある中、「野球を通じて身につけられるものがある。今のニーズにも応えながら、これまでの歴史をつないでいきたい」と意気込む。

 ○…戸塚区出身。「兄貴たちがやっていたから、自然に自分も」と小学3年生の頃にチームに入った。「王、長嶋の時代。でも捕手だったから、森さんが好きだった」。高校でケガをするまでは野球漬けの日々。それから時は経ち、息子の良介さんが小学4年の頃に入団したのが、いずみ野小の児童を中心とした「いずみ野ビクトリーズ」だった。現在は代表も務めており、「3年やるつもりが、30年になってしまった」と笑う。

 ○…一緒にコーチとしてチームに関わるようになり、監督も経験。毎朝毎晩、息子の練習に付き合ったが負担感はなく、「忙しい仕事のリフレッシュでもあった。幸せな時間でした」と振り返る。その後も良介さんは野球を続けるも、病に倒れて25歳の若さで他界。「いつかビクトリーズの監督をやりたい」――。その言葉が心に残り、部員数0となった時期にも諦めずに体験会を続けた。今では再び25人ほどが野球を楽しんでいる。

 ○…「野球は風向きが大事。1つのミスで流れが変わるし、選手への声がけ1つでも変わる」。そんな競技の面白さを伝えながら、一番の目的は子どもたちの健全育成にある。「周りとの連携、和がチームスポーツの醍醐味。それは社会に出ても必要なこと」。そんな成長の場を守るため、陰ながら奔走している。

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