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公開日:2023.04.06

泉区役所
フェリスと基本協定締結
人材育成や地域活性化へ

  • 協定書を手にする泉区の深川区長(左)とフェリス女学院大の荒井学長(右)

 泉区役所とフェリス女学院大学(緑園)は3月27日、連携・協力に関する基本協定を締結した。これまでも泉区の「脱炭素化行動」や「ヨコハマ3R夢」の啓発などに同大の学生がゼミなどを通じて関わる機会はあったが、今後は人材の育成や地域の活性化などを含めたさまざまな場面での協力が実現しそうだ。

 フェリス女学院大学・緑園キャンパスで行われた締結式には同大の荒井真学長、泉区役所の深川敦子区長らが出席。和やかな雰囲気の中で協定書への署名が行われた。

 今回の協定に盛り込まれた連携・協力の項目は、【1】人材の育成、【2】学術研究の向上、【3】施設の有効活用、【4】地域の活性化、【5】文化・芸術、【6】環境保全、【7】子育て支援・青少年、【8】福祉保健、など多岐にわたるものとなっている。

 深川区長は泉区役所の取り組みなどを紹介しながら、「地域課題の多様化が進む中、役所だけでは対応できない課題も多い。学生たちの若い力を地域の取り組みにも生かしてもらえたら、地域の人たちも喜ぶはず」とあいさつした。

 また泉区は2022年度、同大とのコラボで、脱炭素へ向けた啓発のためにリーフレットやエコバッグを制作しており、「学生目線の発信方法なども参考にさせてほしい」と話した。

80年代から共に

 緑園キャンパスが開設したのは1988年。一方で泉区が戸塚区から分区して誕生したのはその2年前の1986年。そのことにふれ、フェリス女学院大の荒井学長は「これまでもフェリスと泉区は、この地で共に歩んできたのではないかなと感じています」と笑顔を見せた。

 今後の協力について、「今の学びは座学だけではなく、課題解決型の実践的なものも多い。地域の中で学生が学ばせていただく場をもらえたらありがたい」とした。

 さらに学生の卒業後のキャリア形成も見すえ、「行政の中に多様な仕事があることを知っている学生は少ない。役所内でのインターンシップなども検討して頂けたらありがたい」と語った。

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