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泉区 人物風土記

公開日:2023.06.08

この春から泉図書館の館長を務める
古橋 正人さん
藤沢市在住 61歳

気持ちよく豊かに生活を

 ○…今年4月から泉図書館の館長に着任。泉図書館が開館した34年前、時を同じくして栄区の図書館開設を担当していた。「当時は、緑の中で読書をしてもらえるような落ち着いた環境を、というコンセプトだった。1カ月違いで開館だったので懐かしさもある」。館長として力を入れるのは、利用者の安心と利便性という。「コロナの不安はすぐには拭えないと思うけど、様子を見ながら少しずつ戻せたら」

 ○…泉図書館には6人の司書が在籍している。「調べものは中央図書館、地域図書館は貸本というイメージがあるかもしれない。けれど、それだけではないんです」。本の相談にも応じており、職員が専門性を発揮できるよう、館を運営していくのも役割だ。「本を通じ、豊かな生活の一助を担っていきたい」

 ○…藤沢市の遊行寺近くで生まれ育った。受験勉強の時には図書館をよく利用したという。大学卒業後、「人のためになる仕事がしたい」と横浜市に入庁。栄区役所の区政推進課でさまざまな企画を通じてまちづくりに携わった。以降、財政や人事といった事務方として市政を支えることが多く、今年3月までは教育委員会の人事部長を4年間務めた。「図書館は公共施設として最も利用されるものの1つ。原点にまた立ち返って、市民の思いを肌で感じられる職場」とやりがいを語る。

 ○…「本屋には『売れる本』が並ぶけど、図書館にはさまざまな本がある。それをふらっと手にとって、無料で読めるのは魅力」と笑顔を見せる。館長になって自身も読書の時間が増えた。休日には妻とガーデニングを楽しみ、DIYもお手のもの。これまで職場で発揮する機会はなかったが、「植栽もまめに手入れして、気持ち良い図書館にしていきたい」。

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