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公開日:2023.06.15

日本生命×四季の会
区内中学に「紙ペン」配布へ
障害者支援の一環で

  • 紙ペンを手にする日本生命の神山支社長(左から2人目)と四季の会の平井理事(同3人目)

 「障害者の工賃を適正に」――。日本生命保険相互会社・横浜北支社がこのほど、泉区内で障害者の働く施設を運営するNPO「四季の会」(中田東)の「横浜紙ペン」を泉区内の中学校に配布することが決まった。配布を通じ、製品や障害者の労働環境への関心を高める目的もあり、今秋に生徒・教職員分あわせて約4000本を配布予定。

 ◇   ◇

 横浜紙ペンは国産再生紙を紙管に活用したボールペン。ボールペンの組立作業は各地の障害者作業所などでも一般的に行われているが、「価格競争で単価が下がり、工賃も低いのが現状」と四季の会の平井洋一理事は語る。

 そんな中で、脱プラスチックを掲げる紙ペンに着目。SDGsへの配慮やデザインの汎用性など付加価値をつけることで適正価格での受注につなげたい考えだ。すでに行政からの受注実績もあり、「受注を拡大できれば、他の法人の作業所にも仕事を依頼できる。ゆくゆくは障害者の自立支援へと展開していきたい」と思いを語る。

脱プラも方針に合致

 同法人の取り組みを知った日本生命がこのほど、社会貢献事業として紙ペン約4000本を購入し、泉区内のすべての中学校に配布することが決まった。

 同社の横浜北支社長を務める神山亮弘さんによると、全社的に各地で社会貢献を重視しているといい、「障害者支援という意味でも、また脱プラスチックという点でも地球環境を重視する企業方針と合い、協力させてほしいと伝えました」と語る。

 すでに各校とは調整済みで今秋に配布予定という。神山支社長は「これをきっかけに、継続的に地域貢献に取り組んでいきたい」と話した。

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