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公開日:2023.07.06
新橋地区地域バス
実証運行、半年で断念
利用者数が伸びず
新橋地区の住宅街と緑園都市駅や弥生台駅をつなぐ地域ワゴン型バス「アッテ号」が6月30日、当初予定を前倒して実証運行を終了した。当初は昨年11月から1年間の予定だったが、利用者数が想定を大きく下回ったため、継続は困難と判断された。
当初は1年間の予定
新橋地区の地域ワゴン型バス「アッテ号」は新橋連合自治会の「新橋バスを走らせる会」が中心となって取り組んできたもの。地域の高齢化が進む中、路線バスの廃止などで一部の住民の交通の足に困難が生じ、地域バスの運行について要望があったという。
住民の声を受け、同連合自治会は2015年に検討を開始し、翌16年に同会を発足。横浜市の地域交通サポート事業も活用しながら、同会は住民アンケートも実施してニーズの把握に努めた。
実証運行は神奈中タクシー(株)を運行事業者とし、平日午前8時から午後4時台まで10便。緑園都市駅から弥生台駅、新橋小学校など17カ所の停留所を経由して、緑園都市駅に向かうルートで、運賃は300円(未就学児無料)に設定された。
アンケート結果との差
採算的には1日114人を基準とし、目標を125人に設定。住民アンケートの結果からは平均121人の利用が見込まれ、住民以外の利用や往復利用などの可能性を加味すると目標は達するように思われたため、実証運行に踏み切った。
だが、運行開始月の昨年11月は22日間で342人が利用、1日平均は15・5人と想定を大きく下回った。シニアクラブが運賃の一部を負担するキャンペーンなども試みたが、最多の6月でも22・6人にとどまった。
同会の阿部武夫会長は「制限がある中、改善可能なものに対応したとしても、違う結果になるとは思えないほどかけ離れていた」と振り返る。
今後について同連合自治会の相原重幸会長は「交通の課題は残るものの、バス自体は難しいという結論が出てしまった。買い物ツアーなど、別の支援策を考えていくことになる」とした。
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