地元が求めていることを

　○…国際的な奉仕団体「ロータリークラブ」（ＲＣ）。泉区を中心に活動する横浜泉ＲＣの今年度会長として、クラブをけん引する。方針として掲げたのは「地元に密着して奉仕の輪を広げよう」。コミュニケーションを重視し、「いろいろな人の話を聞き、地元で今求められている奉仕活動が何かを探っていきたい」と思いを語る。

　○…クラブの会員は地元企業の経営者や弁護士、税理士、司法書士、福祉関係者などさまざま。「それぞれの専門分野を生かしながら、地域の課題について話し合っています」。毎週金曜に開いている例会はそんな仲間と親睦を深める場となっているが、「ぜひいろんな方に見学や意見交換に来てもらえたら」とする。多くの人が笑顔で住みやすいまちに――。それが願いという。

　○…東京都杉並区出身。大学では理学部で数学を学び、卒業後はゼネコンでのシステム開発に従事した。30代の頃、横浜に異動になったのを機に戸塚区へ。現在は５年前に独立起業した建設・不動産分野のコンサルタントとしてまちづくりなどにも携わっている。「仕事がそのまま趣味みたいなもの」。仕事仲間とお酒をともにしながら、学生同士のような話をするのが気分転換という。「でも夢みたいな話から、自由な発想で良いアイデアが生まれるんですよ」と微笑む。

　○…ＲＣの課題は会員の高齢化と減少傾向。「みなさん地域でいろいろな活動をしているから、さりげなく教わることが多いんです」と自身は交流の中に学ぶことも多かったという。クラブの存在意義を継続的なものにし、またクラブ自体も持続可能なものへ。ひいてはそれを泉区に還元していくためにも、クラブの今後を見据えて舵を取る手にも力がこもる。