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公開日:2023.07.13

親善福祉協会
訪問センターを移転拡充
地域ニーズの高まり受け

  • 国際親善総合病院の駐車場に移転した訪問センター

 国際親善総合病院(西が岡1の28の1)などを運営する社会福祉法人「親善福祉協会」が7月18日、訪問介護や訪問看護の拠点となる「しんぜん訪問センター」を同病院の駐車場敷地に移転拡充して開所する。高齢化の中で年々増加する訪問介護・看護の地域ニーズに応えるべく事業を拡大し、あわせて職員の働きやすさの改善も図ることでサービスの安定につなげたいという。

開設から10年

 しんぜん訪問センターは2013年に開設。同法人が運営する特別養護老人ホーム恒春ノ郷(西が岡)内の建物を借りる形で運営してきた。

 同センターには「しんぜん訪問介護ステーション」「しんぜん訪問看護ステーション」「しんぜんケアプランセンター」の3機能を有し、事務所として職員が利用してきたが、この10年間で地域ニーズに応えるように職員数は2倍以上の26人に増え、スペース拡大が課題となっていたという。

 このほど新設された訪問センターは延べ床面積で従来の118平方メートルから435平方メートルに拡充。1階に3事業所の事務所機能を備え、2階には法人内の職員も利用する会議室や休憩室を設け、事業所スペースは実質3倍ほどになるという。

 移転は7月16日に引っ越し作業を行い、18日から実際に使用していく予定。従来のセンターは恒春ノ郷に返す形となる。

人材確保でサービス安定へ

 同センターのセンター長を務める仁木学さんは「全国的なことですが、泉区でも75歳以上の人口がこの10年で増え、今後もさらに増えていくと推計される中、私たちとしては訪問介護・看護にニーズに応えていかないといけない」と話す。

 また国際親善総合病院を退院した患者のその後のケアを訪問センターでも担っており、病院との連携の上でもセンターの機能強化は重要という。

 その中で重要になってくるのが人材の確保だ。この10年で訪問サービスの事業所も増えてきており、介護・看護業界の人材確保については従来以上に競争が激しくなっている現状がある。

 「センターの拡充は働きやすい職場環境という点だけでなく、規模を大きくすることでスタッフ一人一人の負担を軽減するというねらいもあります」と仁木さん。とりわけ訪問看護やケアプランセンターは24時間対応できる体制のため、スタッフの人数は負担に影響するという。

 「利用者一人に対し、一人で背負うのではなくチームで話し合って適切なサービスを考える。そのチームの安定がサービスの質にも影響するものだと思います」と語る。

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