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公開日:2023.08.10

いずみ野中生徒有志
図書館で出張おはなし会
校内活動が地域に展開

  • 感情豊かに物語を披露する生徒たち=提供写真

 いずみ野中学校図書委員会の生徒たちが8月1日、泉図書館の絵本コーナーで「出張おはなし会」を開き、夏休みの子どもたちの前で大型絵本や紙芝居の読み聞かせをした。同校では昨年から昼休みにおはなし会を続けており、それを知った図書館職員からの打診で今回初めて実現した。

子どもたちを前に

 この日、披露されたのは紙芝居「たべられたやまんば」と大型絵本「めっきらもっきらどおんどん」。図書委員会の委員長を務める酒井真世さん(3年)は「いつもは同じ中学生が相手だけど、今日は小さい子どもたちの前なので大きな声でゆっくり読むのを心がけました」と話す。

 2年生の帆足陸登さんは「やまんばを演じるのに、最初は優しく、後半は身体の大きさも意識して迫力あるように演じました」と振り返る。

 物語におばけが登場するシーンでは、数人の生徒が声色を変えて臨場感を演出する場面も。泉図書館の職員・西川もとさんも「一人の読み聞かせではできないことなので、新鮮で面白かった。子どもたちも真剣に見入ってました」と笑顔を見せる。

物語の楽しさ伝え

 同校では本に親しむ生徒を増やそうと、昨年から図書委員が中心となって校内でのおはなし会を企画してきた。クリスマスや節分など、季節に合った作品を選んで披露しているという。

 「物語の楽しさを伝えるのに一番いい。生徒も恥ずかしがったりせず一生懸命演じています」と同校の醍醐千里教諭は話す。昼休みに先着20人で開催すると、毎回競い合うようにして席が埋まるほど人気を集めているそうだ。

 今回会場となった泉図書館1階の絵本コーナーからも校舎が見えるほど、いずみ野中と泉図書館は徒歩数分の近さ。学校司書から同校の取り組みを知った図書館の西川さんが打診したところ、快諾を得て実現した。

 醍醐教諭は「これを機に図書館と一層連携していきたい。小さい子が『もう終わっちゃった』と言っていて、生徒たちにも達成感があったはず」と笑顔で語った。

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