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泉区 人物風土記

公開日:2023.08.17

8月25日で開館50周年を迎える横浜市電保存館の館長を務める
北村 秀明さん
磯子区滝頭在勤 48歳

市営交通の歴史学ぶ場に

 ○…8月25日で開館50周年を迎える横浜市電保存館の館長を昨年4月から務める。今年は7月19日から一般公開されている鉄道ジオラマ「ハマジオラマ」など50周年に関連した行事で多忙な日々を送る。「市電が市営交通の基礎になっていることを知ってほしい。来館した子どもたちが、電車を好きになり、市営地下鉄や市バスの発展にかかわる人が一人でも生まれてくれれば」

 ○…戸塚区の出身。市電が走っていない地区のため「市電を知らなかったし、乗り物にも興味がなかった」という。子どものころは近所の友人と野球をしたり虫をつかまえたり。高校生の時に始めたコンビニのアルバイトをきっかけに、20代でコンビニの店長などを経験。「お客さんをさばくのが好き。天気予報や前年の売り上げをみながら発注するのも楽しかった」と振り返る。

 ○…転機は2005年。市電保存館を運営する「一般財団法人横浜市

交通局協力会」が市営地下鉄構内でコンビニも運営しており、その契約職員として入社。現場で8年勤務した後、本部勤務になるタイミングで正規職員に。営業課、総務課を経て館長に就任した。市電保存館を訪れたのも40周年の時に応援で駆け付けたのが初めて。館長就任後、市電について一から学び、今では校外学習のガイドもこなすように。学年に応じて理解できるように、歴史などの説明をするだけでなく、子どもたちの気づきになるように心掛けている。

 ○…「ハマジオラマ」の見どころはたくさんあるが、ライトアップされた横浜の街を鉄道10路線と市バスが走る運転ショーの最後の「すべての照明が落ちる瞬間が好き」。「SNSなどで情報発信しながら認知度を向上させていきたい」と話した。

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