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泉区 文化

公開日:2023.10.12

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大学2年生 高原優大さん

  • 駕籠かき役の高原さん

 祖父の知り合いで近所に住む人から誘いを受け、今回初参加。これまで歌舞伎に関心はなく、小学生のときに祖母と一緒に観た「横浜いずみ歌舞伎」が初めてだった。

 稽古に参加して4カ月ほど。「知らない人も多くて最初はドキドキしたけど、着物の着付け方など皆さんから優しく教えてもらって」と喜ぶ。

 「先生が指導していくと、みなさんの演技がどんどん変わる。モノを作る過程を見れたのは貴重な体験だった」という。

 今回の仮名手本忠臣蔵では駕籠かきの役。セリフはなく、「大変じゃなくて良かったと思っていたら…」。釣女では演者のサポートをする後見を担当。着物の脱ぎ着の手伝いや小道具を渡したりする。「間違って違うものを渡してしまったら大変」と気を引き締める。

 地域の伝統を受け継ぐことについて「若い人が興味を持ってくれたら足を運ぶと思う。今のままでは若い人のアンテナに引っかからない。SNSも有効だと思うが、他のことも考えないと」と危機感を持つ。「若い人を無料で招待するなど観るきっかけを作るのもいいと思う」と話した。

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