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公開日:2023.10.19

中田連合自治会
「防災塾」で意識高め
消防出張所も全面協力

  • 特別救助隊の隊員と住民が一緒に防災課題を検討

 中田連合自治会の防災部が中心となり、住民の意識を高めるべく9月から「防災塾」を開いている。10月14日には中田町会館で図上訓練の「DIG」を行い、各地区の特徴に合わせた災害時のシミュレーションに取り組んだ。

 「地図の中で木造住宅の密集地を赤く塗ってください」「それじゃあ、この辺りは真っ赤だな」――。地図を使った図上訓練「DIG」は「災害(Disaster)」「想像力(Imagination)」「ゲーム(Game)」の略。地図を囲み、広い道路や狭い道路、河川や用水路などを色分けするところからスタートする。

 中田連合防災塾の第2回として行われたこの日のDIGには約30人が参加。地区ごとに分かれてテーブル上の地図を囲み、和やかにゲームを進めていった。

 その後、地震の発生による火災や倒壊などの事態をシミュレーションし、話し合って対応についての意見を交わした。

区内初の試み

 今回の防災塾には泉消防署中田消防出張所の職員も参加。区単位で行っている家庭防災員への研修を、連合自治会でもできないかとの打診があったのがきっかけという。

 泉区の中でも中田地区は木造住宅の密集地域や道路の狭い地域が多く、大規模地震の発生時に延焼火災が懸念されている。同連合自治会の防災部長を務める井上昌司さんは「まちの防災組織が重要。防災塾でそれを見直す大切さを認識してもらい、広められたら」と思いを語る。

 防災塾では11月にも救急救命をテーマにした研修を実施し、次年度以降にもつなげていきたい考えという。

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