和泉小学校を拠点に活動する小学生サッカーチーム「和泉ＦＣ」のＵ―12チームがこのほど、１９７９年の創部以来初となる神奈川県大会出場を果たした。

　和泉ＦＣは横浜地区２部の後期ブロックを１位で通過すると、第47回全日本少年サッカー大会の神川県中央大会出場権をかけた決勝トーナメントに進出。チームの過去最高はベスト４だったが、今年はその壁を破って準優勝に輝き、県中央大会への出場権を手にした。

　県中央大会では１回戦で敗退したものの、コーチを務める畠山仁さんは「ここまでよくがんばったなと言ってあげたい」と選手たちを労った。

　チームについて畠山さんは「選手同士がお互いをわかり合っている。足が速いとか技術があるとか、声が出せるとか。良い部分を出し合えるのが良さ」と評する。

　６年生の竹澤尚紀君も「いつも放課後も練習しているメンバーだから、わかってる」と話す。

保護者も一体で

　和泉ＦＣはもともと、和泉小学校の児童を対象としたサッカーチームとして設立。ボランティア中心の地域チームとして長年活動を続けてきた。

　現在は和泉小のほか、葛野小、いずみ野小、下和泉小、新橋小の子どもたちも所属し、部員36人、コーチ６人、サポートコーチ５人の体制で活動している。

　だが数年前には部員やコーチの減少により、存続が危ぶまれた時期もあった。保護者の協力が不可欠な「地域チーム」のため、保護者の負担感も課題となっていたが、役割を細分化することによって負担の軽減を図るなど、工夫をかさねてきたという。保護者の久保田まさえさんも「便利なアプリもあって、それで連絡や情報共有も図れています。試合もライブ配信したり」と話す。

　コーチの畠山さんも長男の蒼君（６年）の入部をきっかけにチームにかかわるようになった。畠山さんは「ボランティアなので、自分自身が楽しめているというのが一番。子どもたちが上手くなっていくのを見るのは楽しいです」と話した。