市民合唱団とプロのオーケストラが共演する「泉区・第九演奏会」が泉公会堂での公演を１月14日（日）に控え、練習にも熱が入っている。５年ぶりとなる１００人超の合唱に関係者は「生の迫力をぜひ会場で感じてもらえたら」と来場を呼びかけている。

オケと100人合唱

　泉区・第九演奏会は２０１９年に行われた「泉区・第九フェスティバル」を引き継ぐもの。市民合唱団のメンバーを公募して練習を重ね、１４２人がプロのオーケストラの演奏に合わせて歌を披露した。

　翌20年に第２回を企画するも、新型コロナの感染拡大により開催を断念。「もう一度あの感動を」という声に応えるように、今年４月から準備が進められてきた。

　実行委員長を務める上原敏博さんは「泉区は何か特別なものがあるわけではない分、歌舞伎をはじめとするように住民が手作りで文化を育ててきた。音楽の文化的レベルの高さも多くの人に感じてもらえたら」と思いを語る。

　前回出演した実行委員の一人・佐藤洋子さんは「１００人を超える人たちが協力し合って作り上げたからこその感動があった」と振り返る。

皆で作り上げる迫力

　今回初参加の南川麻衣子さんは２児の母で「仕事と家事とのルーティンの毎日に変化をつけたかった」と明かす。「初めて知ったのは皆で歌う気持ち良さ。技術的な難しさもあるけれど、だからやりがいもある。みなさんと仲良く、ストレス発散にもなっています」と声を弾ませる。

区役所売店で販売中

　演奏会は１月14日（日）午後１時30分開演（30分前開場）。東京ピットオーケストラの演奏で、指揮は高橋勇太さん。

　第１部は「オーケストラと楽しもう！」とし、Ｊ．シュトラウス「こうもり」序曲、モーツァルト交響曲第40番第１楽章などを披露。第２部に「オーケストラと歌おう！」として合唱付きでベートーヴェンの交響曲第９番第４楽章。

　チケットは全席自由で２０００円。泉区役所１階売店で販売しているほか、メールでの申込にも対応している。メールの宛先は【メール】izumikudaiku@gmail.com。問合せは事務局（【携帯電話】０７０・３３４２・９５９８）へ。