ソフトボール「ゴールド泉マックス」のエースで3大会連続MVPに輝いた 石川 和男さん 和泉町在住 79歳
みんなの力で掴む頂点
○…「MVPはチームメイトみんなのおかげ。本当に感謝している」とニッコリ。県シニアソフトボール大会(ゴールドシニア)で昨年の秋季大会から3大会連続でMVPを受賞。「俺なんかまだまだ。上にはもっと成績のいい選手はいっぱいいるよ」。春季大会決勝ではノーヒットノーランで優勝に花を添えた。「相手の調子がたまたま悪かっただけ。俺の力なんてぜんぜんないよ」
○…群馬県生まれ。実家は農家で、「終戦直後で食べるものも少なくてね。麦や芋の入ったご飯を食べていたな」と振り返る。高校卒業後に上京し、化学会社に就職。「仕事も楽しかったけど、年一回のスポーツ大会もあってね、楽しかったな」と笑う。
○…30歳代前半に泉区へ。地域のソフトボールチームに参加した。初めは普通の下投げしかできなかったが、チームに少しでも貢献したいという思いからソフトボール特有の投法を習得した。「人に教わったり、一人で壁当てをしたりね。試合でちゃんと投げれるようになったのは60歳ころからかな」という。緩急をつけ、打たせて取るピッチング。決め球はスライダー。「若い人から三振を取るのが気持ちいい」とニヤリ。
○…今でも自主練習は欠かさないが、家庭菜園も日常の楽しみ。100坪ほどの畑には1年を通して旬の野菜が並ぶ。「育てた野菜が大きく育つのはうれしいよね」と言うが、実は好き嫌いが多い。ナス、ブロッコリー、ニンジン…。「ニンジンは小さく切れば食べられるけど」と声も小さくなる。「奥さんに叱られてね。作るばっかりで食べないってね」と頭を掻く。「ソフトボールができるのも家族やチーム、協会のおかげ。少しでも長くできるように頑張りたい」
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