泉区 教育
公開日:2024.01.18
(一社)かけはし・広瀬さん
「児童生徒に安心の居場所を」
昨秋から「ハートフル西部」も
泉区内を中心に不登校児らの居場所づくりに取り組む一般社団法人かけはし(広瀬貴樹代表)。昨年10月からは新たに横浜市教育委員会の「ハートフル西部事業」を担っている。
市教委の事業
市内でも不登校児童生徒数は6616人(2021年度)と5年間で1・6倍に増加するなど、大きな社会課題となっている。
市教委は不登校児童生徒の支援として「安心できる居場所」と「個別最適な学び」を提供する目的で校外などでの支援を展開。その一環で公設民営の事業を市内2カ所に新設し、そのうちのひとつが、泉区のいちょうコミュニティハウスを中心とするハートフル西部だ(もう1カ所は南区)。
ただ、活動実態そのものは従来とほぼ同じという。「ハートフルの事業は市内在住の人が対象。市外の子どもたちのサポートはこれまで同様にかけはしの事業として続けています」という。「事業を担うにあたって、『かけはし、なくなるの?』という子どもや保護者の声もありましたが、そこは安心してください」と笑顔を見せる。
継続にはなお課題
かけはしは現在も曜日ごとに活動場所を巡回して運営しており、月曜は下和泉地域ケアプラザ、水曜はいちょうコミュニティハウス、金曜はいずみ野地域ケアプラザや泉図書館を活用。現在は70人ほどの子どもたちが登録している。
「24年度はいずみ野駅近くなど、どこか決まった場所に拠点を構えられたら。駅近くであれば子どもたちも来やすくなると思うので」と広瀬さんは構想を語る。
21年春の設立からまもなく4年目を迎えるかけはし。安心、自己決定、体験、コミュニケーションといった柱をもって走り続けてきた。「子どもたちと関わる中で、その方向性は間違っていないと感じる。あとは人材や資金面など活動を続ける仕組みをどうしていくか」と話した。
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