戻る

泉区 社会

公開日:2024.01.18

よこはま防災e-パーク
災害予防の啓発に一役
若年層の活用に期待

  • e-パークの動画を利用した防災教室の様子

 北陸地方に甚大な被害をもたらしている能登半島地震により、改めて自然災害に対する事前の備えの必要性への関心が高まっている。そんな中、横浜市が災害の「予防分野の取り組み」として昨年開設したオンラインサイト「よこはま防災e-パーク」(※)は気軽に防災を学べる仕組みとして注目を集めている。

防災訓練の課題から

 「よこはま防災e-パーク」は、防災訓練の参加者が固定化・高齢化し、特に20・30歳代の子育て世代の参加割合が少ない状況の中、インターネットを活用して「防災の必要な知識・技術を気軽に学ぶことで、いざという時の適切な行動につなげ、自助の裾野を広げる」ことを目的に、昨年4月に開設された。

 サイトのアクセス数は、1月7日時点で37万3105件。市消防局によると、昨年は関東大震災から100年目の節目だったことから9月1日前後にアクセス数が急増したという。

 今回の能登半島地震や17日に発生から29年となった阪神・淡路大震災など、防災に対する関心が高まる時期だけに、さらに多くのサイト利用が見込まれる。

自助・共助の担い手拡大

 市消防局が力を入れる「子育て世代への防災知識拡大」のカギとして位置付けるのが小中学生。昨年は蒔田中学校(南区)や平沼小学校(西区)などでサイトを利用した防災関連の授業が実施された。同局では「災害発生時の『自助・共助』の担い手である小中学生が、サイトで学んだ内容を保護者に広げていくことで、子育て世代への防災知識浸透につながれば」と更なる広がりに期待を寄せる。

 同局では今後、市内の全小学校での活用を目標に、システムの改修を行っていくとしている。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

泉区 ローカルニュースの新着記事

泉区 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS