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泉区 人物風土記

公開日:2024.02.01

春高バレーでベスト8入りした横浜隼人高校女子バレー部の監督を務める
佐藤 喜一郎さん
横浜隼人高校勤務 60歳

「練習は嘘をつかない」

 ○…2年連続3度目の「全日本バレーボール高校選手権大会」で、初勝利を果たすとともにベスト8まで勝ち進んだ。監督を務めて約30年での快挙に「大きな喜び。選手たちに感謝している」。全国の強豪校に高さで劣るなか、小さなチームが勝つ方法を追求してきた。「練習は嘘をつかない」と語るように、ラリーをものにする粘り強さや、相手の嫌がるポイントを突くクレバーさなどを実直に磨き続けてきたことが春高で結実。「自分なりの指導方法は間違っていなかった」と手応えを感じている。

 ○…緑区在住。バレーは中学で始め、高校、大学と打ち込んだ。指導者を志したきっかけは、高校時代に教わった部の顧問の存在。人との出会いを大切にする姿勢に感銘を受けたという。大学卒業後、県立高校勤務を経て1992年に隼人へ。体育教員を務めながら、部の指導にあたる。還暦を迎えたが、まだまだ若々しい。「選手たちからエネルギーをもらっている。負けたくないしね」と快活に笑う。

 ○…家族は妻と3人の子ども。子どもが小さい頃は部の練習に連れてきたこともあったそうで、「厳しく教えていた姿を見たからか、誰もバレーをやってくれなくてね」と冗談混じりに話す。部活で休みも限られているなか、「監督を続けてこれたのは家族の理解と支えがあったから」。バレー漬けの日々の息抜きはサウナや晩酌。時間があれば、もっと家族サービスがしたいと願う。

 ○…創部初の快挙を成し遂げた3年生は引退。余韻も冷めやらぬまま、1月末からは新人大会が始まった。今後の大きな目標は春高のセンターコートで戦えるベスト4進出、そして日本一だ。「日々勉強。選手と一緒により上を目指していきたい」と次を見据える。

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