若い人にも家計管理の大切さを知ってもらおうと泉区役所はこのほど、フェリス女学院大学の学生と協力してリーフレット「知っておきたい一人暮らしのお金のハナシ」を発行した。収入と支出の関係を若い時から意識し、将来、生活困窮にならない知識を身に付けてもらうことが目的。
リーフレットの制作は同大学の学生4人が参加し、昨年5月から打ち合わせを開始した。若者たちが興味を持つ内容や手にしやすいデザインなどを4回に分けて話し合った。泉区のマスコットキャラクターいっずんを使用し、親しみやすさを重視しつつ、内容は実際の生活パターンを詳細に入れ込んだ。
社会人1年目、2年目で一人暮らしをする男女をモデルにし、収入の項目には税金などが引かれる前の給与額と実際に手にする支給額が記載され、支出の項目には家賃、食費のほか光熱費、通信費などが詳細に分かれている。また社会人2年目には奨学金の返済が始まることや、前年の収入に対して発生する住民税も追加され、実際の生活に合わせている。
実際の家計例を
参加した佐藤美桜さん(3年)は「給与から税金などがこんなに引かれるとは思わなかった。今は実家暮らしなのでとっても参考になった」と話し、佐々田美祝さん(1年)は「若い人の生活スタイルに合わせて言葉などを選ぶのが難しかったけど、デザインなど考えるは楽しかった」と振り返った。
担当した区生活支援課は「家計のやりくりが上手くできないために困窮する人も少なくない。若いうちから意識してもらえれば」としている。リーフレットは2千部を印刷し。区役所など公共施設などで配架する。
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