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泉区 人物風土記

公開日:2024.02.15

消防団活動を長年務め、このほど瑞宝単光章を受章した
露木 政幸さん
上飯田町在住 75歳

支え、支えられた消防団

 ○…19歳で地元の消防団に入り定年の70歳まで50年以上にわたり務め上げ、このほど瑞宝単光章を受章。「多くの人の協力で消防団活動を務めることができた」と感謝の言葉を口にする。とりわけ「現役の皆さんには特に感謝。私たちの時代とは違い、団活動に参加するのは大変なはず。本当にありがたい」という。

 ○…「田んぼや畑ばっかりだったな」と幼いころを懐かしむ。幼少期から手先が器用で、中学に入るとラジコン飛行機に熱中。仲間と一緒に作っては飛ばして遊んだ。「当時は規制とかあまりなくてね。好きな時に飛ばしていたよ」と笑う。今でもその当時の仲間たちと会い、話に花を咲かせる。

 ○…中学を卒業して自動車整備の道に進む。メーカーで働きつつ夜は専門の学校に通った。「自動車の需要がすごい勢いで広がってね。モノをいじるのが好きだったから」。卒業後、父と一緒に地元で整備会社を始めた。「当時はまだ三輪の車とかあってね。仕組みが単純で『機械で動いている』って感じだったよ。今は電子部品が多くてね。覚えることが沢山だよ」。地元で働き始めたころ、消防団に入った。「父親が勝手に決めてきてね。当時はそんなもんだったな」

 ○…入ったころの消防団にはポンプ車などは配備されておらず、ポンプを自家用のトラックに載せて現場に駆け付けた。回転灯なども自分たちで設置。「ポンプが重たくてね。数人でやっと持ち上げたよ。多くのことがみんなで協力しないと活動できない、そんな時代だった」。消防団も引退し、「そろそろのんびりしたいよね」。今はやりたいことを考え中。「体にガタが来て、頭の回転も悪くなった」と話すが、よどみなく言葉が繋がり、颯爽と歩く。

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