戻る

栄区 人物風土記

公開日:2014.03.06

「県民が見た世界遺産写真展」で最優秀賞を受賞した
佐々木 勲さん
笠間在住 54歳

愛するものは写真と自然

 ○…あーすぷらざが主催した「県民が見た世界遺産写真展」。出品した作品「遺跡を臨む」が応募総数309点の中から、第1部門「世界遺産と川柳」で最優秀賞に選ばれた。昨年のゴールデンウィークに夫婦で訪れたマチュピチュで写した作品が賞をとり「名誉ある賞でありがたい。旅行の記録としても作品としても良い写真になりました」と喜んでいる。

 ○…小さい頃から写真が好きで「小学生の時は遠足などで撮っていた」と振り返る。高校で写真部に入り、少しずつコンクールへも出品するように。その後も写真から離れることはなく、職場の新聞社では写真の製版・補正などを行っている。写真とは「記録であり、作品ならば自分が納得できるものなら良い」と話し、これまでにも旅先ではさまざまな風景を写真に収めてきた。趣味でも仕事でも好きなことに取り組めている現在の環境について「幸せ者です」とはにかむ。

 ○…写真以外の趣味はスキーとダイビング。18歳から始めたスキーは、準指導員の資格を持つほどの腕前と知識を持つ。昨年末も新潟へ滑りに行ったという。またダイビングでは、沖縄やモルディブなど国内外問わず、さまざまな海へ潜ってきた。「夏にはダイビング、冬にはスキーですね」と、季節に応じて自然を満喫している。自然へ繰り出す時にも、もちろんカメラは必須で、雪の中や水中で写真も撮ることも。過去に撮影した数々の写真を見せるその表情は、とても生き生きとしている。

 ○…昔は人に焦点を当てた写真も撮っていたが、次第に風景など自然を撮るようになった。現在は「自然の美しさを表現したい」。そのために、写真に写し出す一瞬までの準備は怠らない。「コンクールで選ばれるものではなく、自分が撮りたいものを撮る。スイスへ行きたいけど、老後の楽しみにとっておきます」。まだ見ぬ自然を見てみたいという熱意は冷めそうにない。

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS