栄区ではこのほど、父親向けの子育て応援冊子「PAPA,S NOTE(父子手帳)」を作成した。
これは横浜市内で初めての試み。これまで行政では母親との関わりが多く、日中働いていることが多い父親への情報提供が難しかった。この冊子を通して父親へ子育てに関する適切な情報を届け、積極的な子育てへの参加を図ることを目的としている。
冊子内には、妊娠中から産後における母親の心や体の変化、子育て時に注意するべきポイントなど、父親として知っておくと良い情報を記載。重要な所には「パパが頼り」というマークを付け、さらに2011年に区内でSBS(乳幼児揺さぶられ症候群)による被害が発生したことも受け、SBSの防止のために概要や影響、予防策も盛り込まれた。栄区こども家庭支援課の担当者は「昔に比べると窓口に来る父親も増えている。まずは読んで適切な情報を知ってほしい」と話す。
記入して活用を
また単なる読み物としての冊子ではなく、子どもの誕生や成長の記録を書き込めたり、思い出の写真を貼ることができたりと工夫も見られる。1〜5歳の誕生日や入園・入学時などの写真を貼る欄や父親として感想を記入する欄が設けられ、アルバムとしても活用できるという。
同課の担当者は「乳幼児期はすぐに過ぎてしまう。こういったものも活用して、肩の力を抜いて楽しく子育てに取り組んで頂ければ」と話している。
区内在住で母子健康手帳の交付を受けた希望者を対象に、母子健康手帳交付時に配布する。すでに子育て中、妊娠中の人で希望する場合は、栄区役所本館2階こども家庭支援課窓口へ。
問い合わせは同課こども家庭支援担当【電話】045・894・8049。
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