栄区 社会
公開日:2015.10.01
桂町南郵便局
本番さながらの緊迫感
模擬強盗訓練で対応学ぶ
2015年9月25日午後4時30分、栄区桂町197番地1横浜桂町南郵便局に拳銃を所持した犯人が押し入り、職員を脅迫して現金を奪い逃走する、という想定で同局職員らと栄区内の郵便局職員らが見守るなか、模擬強盗訓練が行われた。
犯人役の男が現れると、局内は緊迫感に包まれた。「ぶっ殺すぞ」と叫び、「全員こっち向け」「これに金を入れろ」と矢継ぎ早に指示する。同局の渡邉基行局長が犯人役の指示に従い現金を渡すと、素早く郵便局を立ち去る。カラーボールを持った職員が追いかける。外で待機していた仲間とともに栄警察署方向に車を走らせ逃走。時間にして1分強。あっという間の出来事だった。
渡邉局長が電話で警察署員から車両ナンバー、車種、犯人の特徴などを聞かれ「ナンバー〇○、車種〇○、身長170から175センチ、体格がっちり、短髪…」などと的確に答えていたが、実際は180センチ。自動ドア横にテープで170センチの表示を示していたが、咄嗟の出来事だったため目測を誤った。
同時に緊急配備訓練も行われた。駆けつけた警察官2人が事情聴取、防犯カメラ映像チェックなど本番さながらの訓練だった。
訓練で窓口対応した女性職員は「『手を上げろ』と言われ何もできなかった。身長の目視に差が出た。思っているより高いとわかった」と話した。渡邉局長は「(模擬強盗訓練は)他人事ではない。狙われているという気持ちで臨み、ケガ人が出ないようにしたい」とあいさつした。
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