栄区 スポーツ
公開日:2016.02.25
港南プール
4月から耐震工事へ
18年春まで2年間休館
横浜栄高校近くに位置する港南プール(港南区港南台6の22の38)の耐震改修工事のスケジュールが、今年4月から2018年3月までとなることが明らかになった。工事決定は市会で予算が可決されれば確定するが、この改修で施設は2年間の休館となる見通しだ。
このほど発表された横浜市の予算案によると、2016年度予算として、港南プールと横浜プールセンター(磯子区)の耐震改修工事が盛り込まれ、2カ所で計2億8千万円が計上されている。
市民局スポーツ振興課の担当者は「工事は市会の議決をもって確定し、具体的な工事費用などは入札によって決まってくる」と説明。またバリアフリー化など耐震以外の改修について「検討は進めているが、具体的な内容などは決まっていない状況」と話している。
オープンから40年
港南プールはごみ焼却施設の余熱を利用した温水プールとして1974年にオープン。06年に焼却施設が廃止されてからは、ボイラーによる温水供給へと切り替わった。
一方、プールの年間利用者数は1977年度の26万8894人をピークに減少。高齢者や子ども向けの教室など利用促進を図っているが、09年度の13万8529人から14年度には11万8152人にまで減少し続けている。
栄プールと統合予定
市では老朽化や利用状況、コスト、配置などの観点から、野七里の栄プールとともに存廃を検討してきた。しかし、昨秋の市会定例会で栄プールについては今後港南プールへ統合させ、港南プールは改修して存続させるという方針を明らかにした。統合の時期は「大規模な改修等の際」として、具体的には未定となっている。
利用者「2年は長い」
週1回ほど港南プールに通っているという70歳の男性は、「休館の話は全く知らなかったが、安全上のことなので仕方がない」と話していた。一方で港南台在住の77歳男性は、「2年間の休館は長すぎるのでは」と指摘し、「区外からも利用者が通う施設。この機に、レーンを広くするなど使いやすく改善もしてもらえたら」と話していた。
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