金沢区は５月16日、今年度の目標や取り組みを示す運営方針を公表した。基本目標、施策は昨年度から継続させ、来年迎える区制70周年に向けた記念事業などの推進を新たに掲げた。
基本目標は昨年度と同様に「地域の皆さまと共に考える、挑戦する、つくる！〜訪れたい、住みたいまち・環境未来都市 金沢を目指して〜」とした。目標達成に向けた施策では「持続可能なまちづくり」「産業・観光の魅力発信」「子育て」「健康・福祉」「防災」の５つを柱に。来年５月15日に迎える区制70周年に向けては、昨年立ち上げた「区制70周年を区民と協働で彩る実行委員会」を中心に記念事業を推進していく。
区心部のまちづくり検討
「目指せ！環境未来都市」では、少子高齢化や環境などの地域課題解決を目指し、地域、企業、大学などとの連携による地域活性化を図る。おおよそ20年後の金沢区の将来像を示す方針「都市計画マスタープラン・金沢プラン」の改定作業を進め、原案の作成、市民意見募集を行い、改定案を確定させる。昨年開庁した区庁舎周辺を中心とした区心部のまちづくり方針の策定にむけた事業も展開する。
そのほか、「金沢の魅力をもっと発信！歴史、自然、観光、大学、産業のまち金沢」では、大学生と地元企業の交流の場づくり、小学校が所蔵する歴史資料を活用した出張講座を行う。「すくすく育て！かなざわっこ」では、子育て支援に関する情報提供、相談の充実を図り子育てしやすい地域づくりを目指す。「誰もが健康で生きがいを感じられる地域の実現！」は、ウォーキングイベントや認知症予防講座を実施。地域包括ケアも進める。「防災力・災害対応力、アップ！」の施策では、ペットを連れた同行避難への啓発や地域防災拠点に災害時下水直結式仮設トイレの整備を行う。
区の担当者は「区の魅力を発信しながら区制70周年に向けた機運の醸成を図っていきたい」と話した。
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