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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2018.05.24

「みんなのレストラン」を主催するボランティア・市民活動分科会の会長を務める
村田 秀雄さん
金沢区六浦南在住 74歳

あふれる好奇心 止まぬ挑戦

 ○…いつも持ち歩いている手帳には、空いている日がないほど予定がびっしりと書き込まれている。尽きない好奇心と1度始めたら続ける根気のよさで、今や所属するボランティア団体は約10に。「家にいる日はまったくないね」と笑う。こども食堂は4回目にして、ようやく軌道にのりつつある。「どうしたらもっと参加してくれるか、いつも考えている」

 ○…初めてボランティアに触れたのは、50代半ば。手話サークルの講習会に妻と2人で参加した。「かつて実家が駐車場経営をしていて。耳の聞こえない借主が賃料を払う際に母親と筆談を交えて会話をしていた光景が、ずーっと頭に残っていたんです」。始めてみると手話も会員との交流も面白かった。事務局長や会長を歴任。他団体の知り合いが増えるにつれ、所属団体も増えた。「女房はすぐ辞めちゃったけどね」

○…「そば打ち」の街の先生としても活躍。現在、区内外に7教室計120人の生徒を持つ。小さなころから”そば好き”だった。ある時、ドライブ先でそば打ちを体験。「うまくできて、簡単だと思った。でも、家でやってみると無残な結果」と苦笑い。「女房に『お父さん、おそばってスプーンで食べるの?』って言われたよ」。その悔しさから教室に4、5カ所通い勉強。そば屋店主にも教えを乞うた。「それぞれの良いところを盗んで上達したんじゃないかな」

 ○…「やる人がいないとやっちゃうんだよ」。所属する団体の総会で余興をする人がおらず、思わず手をあげた。40年ぶりにマジックに挑戦するという。約2カ月前からは、詩吟とグラウンドゴルフを開始。新たな挑戦にも、臆することはない。「ピアノもやりたい。それでボランティア慰問ができれば」。まだまだやるぞ――思いは尽きない。

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