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金沢区・磯子区 人物風土記

公開日:2025.12.04

金沢国際交流ラウンジを運営するNPO法人横浜金沢国際交流の会の理事長を務める
荒井 良尚さん
金沢区柳町在住 72歳

皆の「好き」結集し地域へ

 ○…32歳で1年間、アメリカの名門大学UCLAに留学。インターネットやスマホがなく「日本とつながれず、地域の情報も得られず苦労する中、地域で暮らす人たちにお世話になった。その恩返しの気持ちもあるかな」。外国につながる子どもの学習支援をするボランティアを始めて7年。7月から金沢国際交流ラウンジを運営する団体の理事長を務める。

 ○…金沢区役所内にあるラウンジは外国人市民のための生活情報の提供や、多文化共生・国際交流の拠点となる施設。子どもの学習支援は区内4カ所で小学生を中心に約20カ国60人の子どもを約60人の会員が支える。「学校では日本語、家庭内では母語で会話をし、読み書きが苦手という子もいる。日本語を話す大人との日常会話など求められていることをすごく感じる」。話せなかった子が数カ月後に「ばっと話し出す時はうれしいですね」と顔をほころばせる。目指すは自立。自分で教科書を読み、質問し、勉強できるようになること。そのために話を聞くことを大切にする。

 ○…埼玉県浦和市で生まれ育ち、工学系の大学院を卒業後、日立製作所に勤務。36歳頃から金沢区で暮らす。中・高は柔道部で黒帯、大学時代は弓道部二段と武道に励む。学生時代から塾の講師や家庭教師など子どもに勉強を教えることが好きだったことも現在の活動につながる。

 ○…理事長として、「会員がのびのび、いきいきと、気持ちよく活動できるように環境を整え、地域の様々な団体とのつながりを深めていきたい」。語学が得意な人、イベントにかかわるのが好きな人、チームで課題を解決していくのが好きな人、会員146人の個性は様々。全員の力を結集し、活動を継続していく。

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