県政報告 「仕事と介護の両立」について 神奈川県議会議員 あらい絹世
高齢化社会対策大綱では「人生90年時代」を提唱しています。長寿自体は大変喜ばしいことなのですが、高齢になればなるほど、病気や介護のリスクが高まってきます。要介護者が増えれば介護者も増加することを意味しており、働きながら介護をしている人の半数が40〜50歳代の働き盛りであり、仕事と介護の両立が難しく離職する人も少なくありません。退職すると、再就職の道は険しく、収入が減少し生活が立ち行かなくなる可能性もあります。今後生産年齢人口が減少する中、経験豊富な中堅従業員を失うことは企業にとっても痛手です。
今年3月の「県働く環境に関する事業所調査結果報告書」によると、介護休業制度を規定している事業所は増加しているものの介護休業の取得状況については依然として僅少に留まっている状況にあり、企業が規定している介護休業制度が働く方々が本当に希望している仕組となっているのかどうか疑問に感じています。介護は状況により職場で必要とされるサポートは異なります。企業がきめ細かく従業員の介護の実態やニーズなどを把握し、休業制度の多様化などを自社の制度にも取り入れていけるよう、県から企業へも働きかける必要があると考えます。
確かな学力の向上1月26日号 |
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神奈川県予算に対する要望1月12日号 |
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