水道局から表彰された磯子台自治会の会長 彦根 秀臣さん 磯子台在住 83歳
地域で助け合える自治会に
○…市水道局のオフィシャルウォーター「はまっ子どうしTheWater」を全530世帯に配る磯子台自治会の取組が市に評価され、会を代表して表彰式に出席した。取組みは高台に位置する自治会の自助力強化が目的で7年前の会長就任以来継続してきた。「災害時は水が必要になる。会員に備蓄の重要性を伝えることができているかな」と活動への手ごたえを語る。
○…45年前に磯子台に移り住むも自治会や地域活動に目をむけていなかった。転機は、10数年前に自治会役員を依頼されたこと。「最初は役員会に参加していればいいかなと思っていた」。しかし地域の安全・安心のために活動する役員の姿を見て力になりたい思いが強くなった。自治会が浜小学校の児童を見守る活動を行っていることも役員になって初めて知った。同時に高齢化が進む地域課題も見えてきた。「自分が住む街だからこそ少しでも住みやすくしてきたい」
○…東京府豊多摩郡落合村(現新宿区)の出身。小学6年生で東京大空襲を体験。自宅周辺に焼夷弾が落ちてきたことは今でも覚えている。「家は焼けなかったけど、逃げているときに30m先に落ちてきた。食べ物も芋粥くらいしかなかった」。疎開などの経験をともにした小学校の同級生とは30年前から毎年クラス会を行い、自身は幹事を務める。「年々参加者が減ってしまい淋しさもあるが、定期的に集まることも楽しさにつながっていますね」
○…磯子地区社会福祉協議会の役員や防犯協会理事を務めるなど活動は幅広い。4年前には区が主催する認知症予防ウォーキング講座に参加。その後参加者といきいきクラブを結成し現在では月1回仲間と健康のために歩く。これらは自治会役員を務めたことから広がりをみせた。数年後に50周年を迎える自治会では、若い人に積極的に出てきてほしいと願う。「地域の中で助け合える、和を持った自治会にしていきたい」
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