2日に15周年記念コンサートを行った洋光台ハーモニカ倶楽部の会長を務める 松本 憲義さん 洋光台在住 87歳
「人のために」の精神で
○…倶楽部創立10周年以来の単独演奏会を2日に終え「たくさんの方々に来て頂きうれしかった」と振り返る。洋光台30周年記念祝賀会で自身と友人が演奏したことをきっかけに、倶楽部が創立され15年たった。「会員の方々が共通の趣味であるハーモニカを楽しみながら演奏してこられたのが長く続いた要因かな」。健康維持にも役立っていると実感している。
○…長崎県佐世保市出身。16歳で志願兵となり、海軍飛行予科練習生として入隊。鹿児島で終戦を迎えた。練習生として飛行機のエンジン知識や英語を学んでいたこともあり、復員後には米軍の自動車部に就職。働きながら夜間高校を卒業し「どうしても大学で英語を勉強したかった」と28歳で明治学院大学英文科に入学し勉学に励んだ。「英語を生かした仕事がしたい」と卒業後は、映画配給会社に入社。ジーン・ハックマンやハリソン・フォードが来日した際に記者会見で司会を務めた縁で交流するなど、世界をまたにかけて活躍してきた。
○…40年前に洋光台に移り住み、西団地自治会長や、まちづくり協議会、洋光台連合自治町内会の役員などを歴任し地域活動を積極的に行ってきた。これらの活動は、すべて座右の銘であり、明治学院大学の建学の精神「Do for Others」(人のために)を形にしたもの。「洋光台の人たちは、『人のために』活動する人が多く、私も一緒になって色々なことをやってこられた」。地域活動が活発なことも洋光台の街の魅力だと感じている。
○…「子どもの頃にハーモニカを買ってもらい、吹いていたけど入隊とともにやめてしまった」。60年以上の月日がたち、再度ハーモニカに出合えたことに「子どもの頃の懐かしさがずっと蘇っていますね」。ハーモニカ倶楽部が実施する福祉施設への慰問演奏も「人のために」の精神から。「自分自身が楽しみながらも、ハーモニカを通して地域交流を図れたらうれしい」
|
|
|
|
|
|