磯子区社会福祉協議会の会長として地域福祉に尽力する 小宮山 滋さん 中原在住 74歳
福祉は生活の安定
○…2013年から副会長を務め、今年4月から会長に就任した。「社協は貧困救済のみならず、障害などを含めた福祉全般を展開する団体。より地域に密接した仕事が社協の仕事」。今年度から第3期地域福祉保健計画がスタートしたこともあり、より単位自治会、地域ケアプラザと連携し地区社協の指導的立場として責任をもった行動をしていきたいと考えている。「福祉は生活の安定につながる」。
○…義理の父親が民生委員・児童委員だったことから、45歳の時に自身も同じ道へ。現在も委員として活動し、今年の3月までは会長も務めていた。委員として特に意識していることは、現場の声をひろうこと。「昔の民生委員の仕事といえば、生活保護者のサポートだった。時代の変化とともに、認知症や介護、子育ての相談など今は役割が増えていると実感している」。こうした現場の状況を踏まえながら地域福祉の充実を図ることが生活の安定につながると考えている。
○…「いろいろな仕事をしてきたよ」。20代前半に貿易会社に勤務し、今でいう通関業として税関、検疫所、植物検疫、食品の検査などを主な仕事としてきた。これらの経験をもとに、神奈川県かつお・まぐろ漁業協同組合の事務員として1年半、南太平洋のサモア島に駐在員として勤務。シーチキンの輸出入に携わった。「この仕事が一番楽しかったね」。世界を股にかけて活躍してきた。
○…磯子には40年前に移り住み、魚屋を営んできた。中原自治会の副会長や消防団にも所属し地域活動も積極的に行ってきた。「地元で商売をしていたから、地元の人と一体となった生活をしていたということだね」。自然と近所の人ともつながりができ、顔が見える関係に。「これらのつながりが民生委員・児童委員や福祉活動の原点になっているかな」。顔が見える関係を区内でも構築していき、これからも地域福祉に尽力していく。
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