故人への別れを告げる厳粛な場に響く笑い声―。
港南中央通にある総合葬祭式場のサバスホールで11月24日、「おもいやり落語会」が開催された。これは生活支援事業などを担うNPО法人おもいやりライフサポートが、引きこもりがちな高齢者が広く社会参加できる環境づくりを目指して企画したもの。今年4月から来年3月まで毎月1回実施しており、多い時は50人近くが観賞に訪れるという。
料金は「笑った分だけ」支払うシステム。被災地復興支援として会場に募金箱も設置し、第3回目の公演となった6月からは集まった額をあしなが育英会を通じて寄付しているという。
式場を運営する(株)清水康益社の清水鐵夫代表取締役は、「笑いは健康のもと。葬儀のない友引の日を利用し、地域事業に役立ててもらえたら」と会場を無償で提供。「高座も設置していただき、大変ありがたかった」と、同法人事務局長の大畑潤さんは話す。
一方、”悲しみの場”での落語は不釣合いとも思われるが、この日出演した落語家の柳家獅堂さんは「悲しみを笑い飛ばすのは日本人の知恵」。この日初めて観賞したという男性も「違和感は全然なかった」と笑顔で語っていた。
次回は12月16日(金)に開催予定。大畑さんは「身近な場所で落語を楽しめる機会」と、参加を呼びかけている。申込【電話】045・845・1333、大畑さんまで。
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