第13回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会 女子セブンズでMVP 石川 裕美さん 笹下在住 17歳
突破力支える信頼
○…走り、ぶつかり、トライを奪いあうラグビーに魅せられて8年。4月に埼玉県熊谷市で行われた第13回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会に横濱ラグビーアカデミー(関東クラブ選抜)の一員として出場した。チームは初優勝を果たし、さらにMVPにも輝く。それでも「チーム皆のおかげで選出された」と感謝の気持ちを忘れない。
○…ラグビーを始めたきっかけは小学5年生の時。タックルの代わりに紐を奪いあうタグラグビーが出発点だった。ラグビー好きの父親と昔から試合観戦をしていたことで元々興味もあり、中学2年生の時に同アカデミーに所属して本格的に競技を開始。現在は東京の日体荏原高校に通い、平日はラグビー部唯一の女子部員として男子に交じって毎日汗を流す。「ラグビーは皆の力で勝つスポーツ。1人でもサボっていたら絶対勝てない」と、その魅力と厳しさを語る。
○…176センチという恵まれた身体を持ち、突破力には自信がある。しかし、7人制女子ラグビーが正式種目となる2016年のリオデジャネイロ五輪を見据え、将来大柄な海外選手とも渡り合えるように、目下の課題は身体づくり。学校では授業の合間におにぎり2つ、朝晩は丼いっぱいのご飯を頬張る。「まだ自分の身体は小さい」と、同世代の女性が目指しがちなダイエットには目もくれず、ウェイト増強の努力に余念がない。ストイックにラグビーに打ち込むが、愛用の丼は「ディズニーランドで買ったミニーマウスの丼」と女子高生らしさがちらり。「本当はプーさんがよかったんですけど」とはにかむ。
○…夢は五輪で金メダル獲得と、体育教師になること。今年はメンタル面を更に強化し、実力の100%を出し切るプレーをしていくことが目標のひとつだ。もし、大好きな映画のハリー・ポッターのように魔法が使えたら「体力めっちゃアップしたい」。心身を鍛え、より高みを目指していく。
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