港南区・栄区 人物風土記
公開日:2025.11.20
小中一貫の学びの多様化学校「横浜きりん学園」を開校する森学園理事長の
森 美佐子さん
栄区庄戸在勤 52歳
声なき声に共感を
○…「やっとスタートラインに立てた。身の引き締まる思い」。入学を控える児童、保護者らを見据えた入念な準備を進めている。学びの多様化学校は、増加する不登校等児童生徒の受け皿になりうる学びの場。神奈川県内で小中一貫9年間の不登校特例校は、今回設置する横浜きりん学園だけ。「私も道徳を担当する。どの授業も2人以上の職員を配置し、多様な子どもに対応したい」
○…10年程前、著名な児童精神科医の講演を聞いて、中高生の不登校が15万人以上いることを知った。「すごい数だな」。同じ頃、校庭の菜園での栽培から調理、食事までを教育の一環として取り入れるアメリカの中学校を視察。「野菜の栽培を通し、目を輝かせる子どもを見て、(食育を)大事にしたい」と感銘を受けた。横浜きりん学園では、学びの土台として「食育菜園」での活動などを重視した。
○…「(留学について)自分でもうまく説明できないんです。何でしょうね」。庄戸小、私立小・中を経て、スイスのアメリカンスク―ルで学んだ。慣れない外国での寮生活。「コミュニケーションも苦手で、とりあえずニコニコしていた」とチャーミングに笑う。アメリカの大学で心理学を勉強後に、祖父が設立した「いのやま幼稚園」に勤務しながら幼稚園教諭の資格を取るために、通信教育課程で学んだ努力家だ。多様な価値観を海外で学び、今がある。
○…学校関係者や、入学希望者の説明会も始まっている。入学シーズンの4月ではなく、1月開校にしたのは「1日でも早く不登校児らのために学びの場を提供したかった」。来年1月から10人程が入学する。「子どもが説明できない感情や表現できない気持ちを気にかけて、小さな学校を皆で作っていきたい」
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