港南区 事故の減少が顕著 7月までで-124件
今年1月から7月まで港南区内で発生した交通事故の件数が、前年の同時期に比べて124件減の372件に留まっている。港南警察署は今後も注意を呼びかけ、1年を通じて事故発生を抑えたい考えだ。
港南区では10年前の2002年に交通事故が1398件発生していたが、近年は減少傾向にあり、11年は782件まで減っている。今年に入ってからも減少傾向は続き、7月時点で372件と、例年に比べ少ない件数に抑えられている。
この理由について同署は、交通安全キャンペーンの実施や安全教育、飲酒運転の厳罰化、信号機設置など規制の強化、取り締まりの強化を理由に挙げ、様々な対策による複合的な成果だと説明する。例えば同署は、年9回の大規模キャンペーンに加え、週2回のペースで小中学校や自治会町内会などで交通ルールの説明など安全教育を続けている。また、事故原因となる駐車違反の取り締まりも強化している。さらに、同署と交通安全に対する取り組みを続けている港南交通安全協会も毎年区内のほぼすべての小学校でダミー人形を使用した衝突実験を実施し、事故防止を訴えている。
乱横断はダメ
区内で7月までに起きた事故372件の内訳を見ると、1番多くを占めるのが二輪車関係の133件(35・8%)。続いて高齢者関係の102件(27・4%)、自転車関係の54件(14・5%)だった。また、子ども関係も35件(9・4%)発生している。同署によると、二輪車の事故は幹線道路の多さなどが原因ではないかと推測しているが、高齢者の事故は横断歩道以外の場所を渡る「乱横断」の多さを指摘する。乱横断は、横断歩道や歩道橋が遠いなどの理由からだと思われるが、同署は事故防止のため、横断歩道や歩道橋の利用を訴えている。また、時間帯別で見ると、午後4時から6時の間が1番多く、57件発生している。これは、通勤などで通行量が増えることや、薄暮の時間に周囲が見づらくなっているためと考えられ、同署は早めのライト点灯を呼びかけている。
事故による死亡者も
8月5日現在、交通事故の死亡者ゼロは連続414日を超え、過去最長の508日に続く記録となっている。しかし、死亡者は事故発生後24時間以内に死亡した場合のみ集計しているため、実際には事故が原因となって死亡したケースも発生している。同署は事故防止のため、今後も様々な取り組みをしていく方針だが、車の運転手には横断歩道で歩行者に注意してほしいと呼びかけ、また、歩行者も油断をせずに自らの身を守ってほしいと話している。
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