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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2014.02.20

港南区民生委員児童委員協議会の新会長に就任した
五十嵐 輝子さん
日野在住 71歳

地域に笑顔のお返しを

 ○…昨年12月、区内272人の民生委員児童委員を取りまとめる協議会の会長に就任。各委員に求めるのは、「まずはそれぞれの担当地域をしっかり見守ってほしい」。高齢者世帯の訪問から育児支援まで、委員の役割は幅広いが、「大変な仕事というイメージだけが先行し過ぎている。1人で抱え込まず、仲間と共有してほしい。私もそのおかげでやってこられたから」。

 ○…同委員の役割の中でも「要援護者の見守り」は大きなものの1つ。災害時の備えとしても高齢者などの実態把握が不可欠だが、「個人情報」の壁が立ちふさがることも。だからこそ日ごろからの関係づくりを大事にし、1人ひとりに目配りする。「でも委員だけではなかなか難しい。自治会町内会や行政との連携を強めることで、支援体制を整えていきたい」

 ○…委員になったのは48歳の時。当時は週1回、都内に住む父の介護を手伝い、母が1人暮らしとなってからは毎日1時間ほど電話で安否を確認していた。「見守りは『ここまでやればいい』というのがないのが難しい」。両親がその住む地域で日ごろから声がけをしてもらうなど、地域に支えられていたことが家族として心強かった。「子には子の生活があり、親も住み慣れたまちで暮らしたいもの。だから『地域』で支えることが重要になる」。両親の世話を近くでみられない代わりに「自分は自分の周りの人たちのため、できることをしようと思った」。

 ○…「スープの冷めない距離」に住む6歳と1歳の孫との時間や、「ママのホッとする場になれば」と自ら立ち上げた、地域の子育てサロンでの時間が今の楽しみ。家の、地域の「おばあちゃん」として子守りを担い、「癒されてるのは、実はこっちの方なんだよね」と優しく微笑む。「この子たちが元気に育っていける環境を、大人たちが考えていかなくちゃ」。目の前にいる大好きな子どもたちの笑顔のためにも、自然と力が入る。

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