スポーツクラブ&スパ「ルネサンス港南中央」のスイミングスクールに所属する須田悠介君(港南中学校1年)が、8月26日に東京辰巳国際水泳場で行われた全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会の「11〜12歳男子の部」に出場し、50m自由形で全国1位に輝いた。同日に行われた50mバタフライでも3位に入った。
同大会は、春季と夏季の年2回開催されている全国大会(日本水泳連盟主催、日本オリンピック委員会後援)。公式・公認競技会で標準記録を突破することなどが出場資格となる。
須田君は1歳からルネサンス港南中央に通っており、「小学生のころはそこまで目立つ選手ではなく、6年の夏ごろからタイムを伸ばし始めた」と中曽根有起コーチ。須田君は今年3月に行われた春季大会にも出場したが、50m自由形で決勝まで進んだものの7位入賞にとどまった。「タイムも結構差をつけられてしまい、とても悔しかった」と須田君は振り返り、その時の敗戦をばねに練習を積み重ね、夏に臨んだ。
本番で自己ベスト
今大会では、50m自由形と50mバタフライの2種目に出場。「本番に強いタイプ」と自ら評するとおり、自由形では自己ベストの25秒71で予選を1位通過した。「大会前から決勝に残る自信はあったが、予選を終えた時点で決勝でもいけると思った」。決勝レースが始まると序盤は自分のペースを守り、後半徐々に加速する「いつも通りの泳ぎ」で他の選手を抜き去り、予選タイムを更に上回る25秒62で日本一に輝いた。
「1番欲しかった1位が、やっと手に入った」と笑顔で語り、「家族やコーチ、友人も『すごいね』と言ってくれた。練習は厳しいけど、たまに褒められると嬉しくてまた頑張れる」と中学生らしい一面を見せた。
非凡な水泳センス
須田君の武器は、中学1年生にして171・5cm、52・3kgという恵まれた体格だけでなく、「『水感(みずかん)』が良い。水をしっかりつかまえて推進力に変えるのには技術が必要だが、そのセンスが素晴らしい」と中曽根コーチは評する。
その才能の片鱗は、同大会50mバタフライでも見せつけた。「練習はクロールが中心で、バタフライの練習は春ごろから」と須田君は淡々と振り返るが、大会決勝でも27秒68というタイムで3位に入り、銅メダルを手にした。
課題はスタミナ
中曽根コーチは「これから身体も大きくなり、技術を身につけないとタイムは落ちてしまう。だが筋力をつけてパワーを生かせるようになれば、まだまだ伸びる」と期待を口にする。
須田君は「スタミナ不足が課題。100mも200mも、クロールは全部1位を取りたい」と目標を語り、「練習でも皆を引っ張っていけるような選手になりたい」と意気込みを話した。
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