NPO法人港南歴史協議会(馬場久雄理事長)による港南歴史講座が2月21日に港南図書館で行われ、同会が編集、発行した『古地図から由来がわかる 港南区小字地図』=写真左=と、別冊『港南区小字名の由来』の出版発表が行われた。
小字とは、各地域の地名として使われていたもので、同会の茅野眞一さんは「今の住所は何丁目という呼び方だが、かつてはそれぞれ名前があった」と説明する。同会は港南区制45周年を機に区内の小字を調査し、1930年ごろまで使われていた141の小字を、現代版地図と明治期の地形図の上に表示。小字名の由来は郷土史や古文書、住民への取材で調査したという。
「地域の生い立ち」を
この日の講座には約50人が参加。馬場理事長はあいさつの中で、地図作成の経緯や苦労を明かしたほか、「地域の生い立ちや人々の暮らしに思いを馳せてもらえたら」と思いを語った。
講師を務めた同会の長谷川敏雄さんは、バス停や電柱などに小字の地名が残っていることや、小字が作られた経緯、今も残る地名などを紹介。「当時、小字の作成には相当の苦労があった。小字は、まさに文化遺産」と話していた=写真右。
地図はA1判の両面カラー。別冊『港南区小字名の由来』(A4判変形・28ページ)とセットで、区役所地下売店、港南台タウンカフェ、さわやか港南などで1000円で販売。問い合わせは事務局【電話】【FAX】045・841・6773まで。
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