40歳以上の横浜市民を対象に横浜市が取り組む「よこはまウォーキングポイント」事業の申し込み人数が当初予定の5万人を超え、歩数計の配布を受けた人は、2月末時点で市内約8万人にのぼり、港南区民では市内18区中最多の6811人(男性2766人、女性4045人)となった。
よこはまウォーキングポイントは2014年11月から開始した事業。歩数計の歩数をポイント化し、一定ポイント以上を貯めると商店会などで使える商品券の抽選に参加できる。
申し込み受付後、歩数計を無料配布しており、各公共施設や店舗などに設置されている専用の読取機「リーダー」にかざして初期登録、ポイント加算ができる仕組みとなっている。リーダーは、市内1000カ所以上、区内でも地域ケアプラザや地区センターなど68カ所に設置されている。
同事業では初年度の目標を5万人として昨年9月に申込み受付を開始。だが、予想を上回る申し込みがあり、市は受付枠を10万人にまで拡大した。
港南区内では配布数の中間集計でも2388人(10月末)、4510人(12月末)と市内18区中最多で、2月末には6811人にのぼった。2位の戸塚区とは337人差だが、市の担当者は「人口規模は戸塚区の方が大きいことを加味すると、参加率という点でも港南区は高いといえる」と評価している。
背景に協働の取組
港南区では以前から健康づくり、つながりづくりなどを目的にウォーキングを推進してきており、06年からは港南区食生活等改善推進員会を中心にマップ「ひまわり港南ウォーク」を作成。また12年度には区内各団体に呼びかけ港南区ウォーキング連絡会を発足した。区福祉保健課の担当者は「団体間の横のつながりや、区民全体の『口(くち)コミ力(りょく)』が強かったことが多数の申込みにつながったのでは」と分析する。
また今回の事業でリーダーを設置した日野南地域ケアプラザでは、ポイント加算のために「会社帰りの男性が寄っていってくれるという、従来見られなかった光景も」と同施設コーディネーターの鶴見綾子さん。「コミュニケーションのきっかけにも一役買っている」と手応えを話している。
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