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港南区・栄区版 公開:2015年8月20日 エリアトップへ

上永谷中廣田君 平和スピーチで市長賞 「教育の大切さ」アピール

教育

公開:2015年8月20日

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市長賞受賞を喜ぶ廣田君
市長賞受賞を喜ぶ廣田君

 7月28日、29日に西公会堂で「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」が開催され、上永谷中学校3年の廣田竜士(りゅうじ)君が最高賞となる市長賞を受賞した。11月上旬には「よこはま子どもピースメッセンジャー」としてニューヨークの国連本部を訪問する予定だ。

 同コンテストは各区代表の小中学生各1人が参加し、「国際平和のために、今自分にできること」を題材に自分の考えを発信するもので、今年が20回目。

 今年は市内各小中学校から児童生徒約5万3000人が参加。各校から1人が選ばれたのち、各区の予選会を通過した小中各18人がコンテスト本選に出場。平和や人権、福祉などユニークな視点でスピーチを行った。港南区からは廣田君のほか、永野小学校6年の水落(みずおち)遼君が区代表として「『ゆずり合い』は平和への第一歩」をテーマに発表を行った。今回は小中それぞれで市長賞、教育長賞、審査委員長賞が2人ずつ選ばれた。初挑戦で最高賞を受賞した廣田君は「結果を知った時、まさか自分がと思い、驚いた」と話す。

小6の経験きっかけに

 スピーチのタイトルは「『笑顔の奇跡』という華を咲かせよう」。ナイジェリアで起こっている内戦問題から、国際平和について考えを述べたものだ=中面にスピーチ全文。

 廣田君がこのテーマに興味を持ったのは小学6年生のとき。ナイジェリアの小学生と1つの絵を共同制作するという国際交流プロジェクトに、クラスで参加したことがきっかけだった。

 しかし、交流が順調に進む半ばで、ナイジェリアに内戦が勃発。これをきっかけに廣田君はアフリカという地域に関心を持ち始め、イベントへの参加や、現地で活動経験のあるジャーナリストとのふれあいなどを通じて日本との違いなどを比較し、「国際平和のためには教育が必要」と考えるようになったという。

 そのことを両親とも話し合い、アフリカの教育支援に役立てる目的で「奇跡の募金箱」を家の中に設置。日々、笑顔になれることを見つけたときに、家族で募金しているという。

 廣田君の将来の夢は教育者になることだ。「アフリカへ行って学校を造り、教育者として子どもたちに学ぶ喜びと夢を持つすばらしさを伝えたい。自分から世界に教育の大切さと、笑顔を広めていきたい」と強い決意で語る。

 原稿を書くのは「自分の考えていることが平和につながればと思っていたので、楽しかった」とし、スピーチの練習も重ねた。担当の野村洋子教諭は「スピーチがとても上手だった」と評価する。

11月上旬に国連本部訪問

 ピースメッセンジャーとして約1週間滞在するニューヨークでは、潘基文(パンギムン)国連事務総長との会談をはじめ、国連職員の子どもたちが通う学校への体験入学なども予定されている。

 廣田君は「潘事務総長には世界の現状や内戦について質問したい。英語を勉強しなければ」と笑顔で意気込みを見せた。
 

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