港南区・栄区版 掲載号:2016年11月24日号 エリアトップへ

”ハマの湯”の未来は 【1】 「いま一度、銭湯を生活に」

掲載号:2016年11月24日号

  • LINE
  • hatena
浴場で準備をする山本さん
浴場で準備をする山本さん

 家庭の内風呂がまだ一般的でなかった戦後、人口増加とともに銭湯は急速に増え、1968(昭和43)年には横浜市内に347軒の銭湯があった。その後、水洗トイレとともに浴室が家庭に普及し始めたことで利用者は減り、経営者の高齢化や後継者問題により銭湯も徐々に姿を消した。94年から04年までの10年間では84軒が廃業するなど減少は続くが、今なお約70軒の銭湯が市内各地で近隣住民に憩いの場を提供している。



 市内の銭湯で組織される横浜市浴場協同組合の理事長・山本龍行さん(67)は、「澤の湯」(鶴見区)の三代目。祖父の久三郎さんが親戚から引き継ぐ形で1924(大正13)年に創業した銭湯だ。最盛期は昭和30年代で、「当時小学校は50人1学級で1学年10クラス以上あった」。夕方には子どもたちが友人やきょうだいとともに、また親に連れられて銭湯を訪れるのが日常だった。脱衣所には赤ん坊のためのベビーベッドがずらりと並び、子どもの着替えを手伝うための従業員もいたという。「子どもも一家に1人や2人じゃなかったからね。大忙しだったよ」。蛇口の数が足りないことも少なくなく、1カ月の利用者が1万人を超えることもあったという。

 大みそかには商店街で新しい下着を買い、銭湯で1年の汚れを落とす――。「そういうものが日本の文化だった」。澤の湯も改装を重ね、今では木造からビルへと建て替わっている。廃業も考えたが、「三代続いてきたお湯にはやっぱり思い入れがある」と営業を続けてきた。

 「風呂屋に来たことがないという親御さんも多い。そればかりか親が忙しくて、親子で風呂に入るという文化自体がなくなりつつあるんじゃないだろうか」と山本さんは懸念を口にする。「昔も今も銭湯は地元の人が利用するもの。各銭湯が地域ニーズに合った工夫をしていくことが重要」。再び銭湯が生活の一部になるよう、悩みながらも試行錯誤を重ねている。

(続く)

子母美の杜霊園(横浜市戸塚区)

平戸立体すぐ近く、大型駐車場あり。宗旨・宗派不問の霊園です。

http://www.daiki-s.co.jp/guide/index9.html

<PR>

港南区・栄区版のローカルニュース最新6

中元商戦スタート

京急百貨店

中元商戦スタート 文化

6月17日号

「毎日の生活の中のお店に」

無印良品 港南台バーズ

「毎日の生活の中のお店に」 経済

三品店長インタビュー

6月17日号

「育ててくれた横浜に感謝」

DeNA

「育ててくれた横浜に感謝」 スポーツ

石川選手 引退セレモニー

6月17日号

警察・消防が合同訓練

栄区

警察・消防が合同訓練 社会

五輪前に連携を確認

6月17日号

市民ギャラリーで美術展

こうなん文化交流協会

市民ギャラリーで美術展 経済

23日から27日まで

6月17日号

「自分の運転過信せず」

港南区

「自分の運転過信せず」 社会

シルバーリーダー連絡会

6月17日号

子母美の杜霊園(横浜市戸塚区)

平戸立体すぐ近く、大型駐車場あり。宗旨・宗派不問の霊園です。

http://www.daiki-s.co.jp/guide/index9.html

横浜市港南区のご葬儀

ニーズに応じた家族葬プランをご用意

https://ceremonyhouse.jp

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 6月17日0:00更新

  • 6月10日0:00更新

  • 6月3日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2021年6月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter