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港南区・栄区 教育文化

公開日:2025.12.18

港南区
読書活動推進へ新目標
本へのアクセス改善

  • 港南図書館のバリアフリー図書展示

 港南区はこのほど、区民がより本に親しむことを目的とした「第三次港南区読書活動推進目標」を策定した。昨年度末に市全体の読書活動推進計画が定められたを受けて、策定された区の第三次目標。区役所と港南図書館の職員は昨年度から具体的な内容を検討、その後、素案を作成して区内のボランティアや学校の教職員から意見募集を行い、目標を具体化させていった。

 第三次目標では多様な人が本に触れられる環境「読書バリアフリー」を整備するために「だれでも」という項目が新たに追加された。第二次目標では、区民利用施設や学校が相互に連携する「つなぐ」、電子書籍などさまざまな本との接点を区民に周知する「ひろめる」、読み聞かせなどを通じて子どもの読書意欲を育てる「はぐくむ」の3項目。今回追加された「だれでも」と合わせて4つの柱で構成される。港南図書館の相坂俊館長は「計画上は4つの柱は横並びだが、追加された『だれでも』は推進活動の土台。これに取り組めば、他3つの目標達成にも近づける」と新たな柱の位置付けを語る。

 「だれでも」は主に3つの項目で構成される。1つ目は「バリアフリー図書の充実」。知的障害がある人や日本語を学習中の人などを対象に、写真・図などが多く記載されている「LLブック」の蔵書数の増加を予定している。さらに、スウェーデンの公共図書館が発祥で、点字付きの絵本や大きな活字で記された本を集めた「りんごの棚」の設置を目指す。現在、港北区や中央図書館などには同様の棚が設置済み。

 2つ目は「デジタルサービスの利用促進」。市が展開する電子書籍サービスの使い方講座などを実施し、場所や時間を選ばないで利用できるデジタルコンテンツを促す。

 3つ目は「読書バリアフリーに関する情報提供」。区内施設などでLLブックや点字付きの本を含む「バリアフリー図書」を体験する機会を提供していく予定だ。その一環として港南図書館内では第三次目標の掲示に加え、バリアフリー図書を展示している。

 今後の読書活動推進について相坂館長は「引き続き、地域の皆さんと一緒に誰もが本へのアクセスを改善していきたい」と意気込んだ。

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