港南歴史協議会がこのほど、区内の歴史を紹介する小冊子を創刊した。第1弾の今回は戦前戦後の写真とともに「上大岡・歴史よもやま話」をテーマにした12のコラムを紹介している。今後は他地区での発行も目指すという。
「洪水の危険地域だった上大岡!」「上大岡に市電が走るはずだった!」「上大岡があって下大岡はないの?」――。これらは小冊子で紹介されているコラムのタイトルだ。
著者は港南歴史協議会のメンバーで50年以上前から上大岡を知る大久保在住の長谷川敏雄さん(67)。「昔を知っている人は懐かしみながら、今しか知らない人は『こんな時代があったの?』と当時を想像しながら、話題の1つとして気軽に楽しんでもらえたら」
創刊のきっかけは、上大岡駅東口商店会から同協議会への依頼だった。商店会のホームページに上大岡の歴史についてのコーナーを加えたいと協力の打診があり、15年4月から月に1本ずつコラムが掲載された。今回の小冊子はこれらをまとめ、再編集したものだ。
長谷川さんは現役時代、航空写真の測量から地図を作る仕事に就き、古い地図を目にすることも多かったという。「子どもたちに、地元の昔の話をしてあげたくて」と資料を集め出した。「多くの人に様々な書籍を紹介してもらい、また直接話を聞かせてもらえた」と長谷川さん。戦前戦後の写真などを引用して1冊にまとめているのも見どころの1つだという。
小冊子はA5判全36ページで税込400円。港南台タウンカフェ、野庭サブセンター内「ここ」、さわやか港南(日限山)で販売中。
資金調達がカギ
歴史協議会は上大岡を皮切りに、区内のほかの地区での発行も視野に入れている。もっとも「歴史協議会は市民団体でもあり、資金面の壁が最も大きな課題。今回も上大岡駅東口商店会のバックアップがなければ発行することはできなかった」と事務局の茅野眞一さんは明かす。
そのため上永谷や港南台の地元商店会などにも打診しながら、「協力団体を求めて、発行の余地を探っていきたい」としている。
|
<PR>
港南区・栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>