飲料水が確保できない災害時でもおいしく料理が食べられる――。港南区の下永谷地域ケアプラザを拠点に活動する「絆塾♥下永谷」が6年前から防災の一環として「ポリ袋レシピ」を広めている。14日には林文子市長が意見交換のために同ケアプラザを訪れ、そのアイデアと味を絶賛した。
絆塾は2011年3月の東日本大震災を機に発足したボランティアグループで、同ケアプラザで七夕の文化祭や防災意識を高める催し「避難生活サバイバル体験会」などを続けている。メンバーは民生委員や自治会町内会の役員が中心だ。
その活動の中でも特徴的なのが、ポリ袋を使って調理をする「ポリ袋レシピ」。具材を袋に入れて鍋で煮るだけでさまざまな料理を同時に作れるというもので、飲料用には使えない水でもよいため、災害時にも活用できるという。袋に入れる具材を工夫すれば、オムレツやホイコーロー、ヘルシーから揚げなど幅広いメニューが可能だ。
14日には林文子市長が市民グループと意見交換をする取り組み「ぬくもりトーク」のため同ケアプラザを訪れ、絆塾のメンバーから活動について説明を受けた。
その中で実際に試食をした林市長は「私が作るのよりおいしい。災害時にこれがいただけたら素敵なこと」と笑顔を見せた。また「多くの人口を抱える横浜市では自助、共助が不可欠な中、下永谷の取り組みは地域の自治として理想的な形」と高く評価した。
塾長の守口美弥子さんは「地域活動のために市長が来てくれたのは光栄なこと。喜んでくれたのも嬉しかった。若い世代にも引き継いでいけたら」と話した。
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