生産者の顔が見える地産地消を――。地元の野菜のおいしさを伝えようと、栄区役所がこのほど、食育リーフレット「さかえの野菜を知って・食べて・元気に!」を作成し、区内の小学生に配布した。区内で栽培されている野菜を紹介し、顔写真付きで生産者を掲載している。
リーフレットは小学校の授業で活用できるように「栄区内小学校 学校食育研究会」と「栄区内小学校 栄養教諭・学校栄養職員研究会」のメンバーが検討を重ね、区内の農家と農協直売所の協力を得て作成した。栄区役所が小学生向けの食育リーフレットを作成するのは初めて。「まち探検」の授業で活用してもらおうと、3年生を対象に8000部作成した。
A3を二つ折りにしたA4サイズ。区内でつくられている代表的な野菜24種類を季節ごとに分類し、切り口の断面や花と野菜を結びつけるクイズも掲載している。見開きの中面で掲載しているのは、農地や直売所のマップと生産者の顔写真。苦手な野菜も残さず食べてもらおうと、料理研究家の枝元なほみさんがこの企画のために考案した 「にんじんとたけのこ・甘辛ぶた肉のおにぎらず」のレシピも紹介している。
先月23日には取組の一環として、栄区内の小学校の給食で栄区産の大根を使った「けんちん汁」が提供された。上郷小学校では小山内いづ美区長が訪問し、児童たちと一緒に味わった。
マップで紹介された高橋幸信さんは小学校の給食に野菜を納入し、授業にも協力しているという。「食育に取り組んできてよかった。生産者の顔が見えると、子どもたちは苦手な野菜でも残さず食べるようになる。これからも安全でおいしい野菜を作っていきたい」と話していた。
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