(一社)日本シングルマザー支援協会の代表理事として一人親の自立支援に取り組む 江成 道子さん 市内在勤 49歳
経験活かし「幸せ」支援
○…一人親の自立支援を軸に女性が子育てをしながらも働きやすい社会をめざす(一社)日本シングルマザー支援協会(神奈川区)の代表理事。会員数は約2800人。この事業に賛同したパートナー企業は200社を超える。2月末、横浜市と事業協定を結んだ。「シングルマザーが120万人いるなか、まだまだ支援の手が必要な人がいる。横浜市と連携することで、私たちが持つノウハウを活かしてひとりでも多く、支援が広がれば」
〇…東京都出身。母子家庭で育った。現在は相模原市に自宅を構える。2度の離婚を経験し、シングルマザーとして5人の子どもを育てる。生活が困窮していた頃、保険の営業で働きながら新聞配達などにも汗を流した。「子育て中の女性というだけで仕事が定着しづらい。女性に厳しい社会を変えたいと思った」
〇…「仕事が大好き。いつかは自分で起業したい」と思っていた。「まずは仕事で必要とされる人材にならなくては」と大手企業の営業担当をしていたとき、本気で仕事と向き合った。そこで実践したのは「与えられた仕事の120%を行うこと」。1年間継続し上司から信頼を勝ち取った。「子育てが理由で男性と差別されるのが納得できなかった。仕事で認められたのが嬉しかった」
〇…2013年にシングルマザーの自立支援を促す団体を設立。ランチ会や相談の機会を設け、寄り添いながら話を聞く。当事者だからできるアドバイスで多くの人を自立させてきた。パートナー企業には働く女性の立場を提案しながら、交流している。「仕事でも、子育てでも、自分が幸せに感じることを見つけてほしい」と話し、「その幸せを導く支援を今後はもっと多くの人へ届くよう、事業を展開していきたい」と前を向く。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>